多摩川について
、山梨県・東京都・神奈川県を流れる多摩川水系の本流で東京湾に注ぐ一級河川。全長138km、流域面積1,240km2。水源地は、山梨県笠取山(標高1953m)山頂の南斜面下「水干」(みずひ)を源とする。上流部では柳沢峠から流れ込んでくる柳沢川と合流するまで一之瀬川(いちのせがわ)と、そこから下流は丹波川(たばがわ)と呼ばれ、奥多摩湖に注ぐ。、多摩川と呼ばれているのは奥多摩湖の湖水の出口である小河内ダムより下流からである。川辺の野草や野鳥が数多く見られる自然豊かな河川である。
多摩川沿岸に見る野草
参考文献:・だれでも花の名前がわかる本 講談社編 ・ハンデイ図鑑 散歩道の木と花 金田洋一郎著 講談社・野に咲く花便利帳 主婦の友社編・Web Site「BOTANICA」
クズ(葛) Pueraria montana クズカズラ 2020.8.23 多摩川左岸41㎞
マメ科クズ属 つる性多年草。つるを伸ばして広がる。紅紫色の蝶形花が穂状に下から咲きあがる。名は奈良の国栖(くず)が葛粉の産地であったことによる。根から葛粉が採れ食用や漢方薬に利用される。万葉の昔から秋の七草の一つ。
シロツメグサ(白詰草)Trifolium repens クローバー、ミツババナ(三葉花)2020.7.24 多摩川左岸42㎞
マメ科。江戸時代、オランダ船が来日した時に荷物のクッション材として入れてあったのが乾燥シロツメクサ。詰め物としてやってきたので白詰草。四つ葉が見られるのは、0.01%以下と言わている。
オシロイバナ(白粉花)Mirabilis jalapa フォーオクロック、ユウゲショウ(夕化粧)2020.7.22 多摩川左岸42㎞
オシロイバナ科 江戸初期に熱帯アメリカより渡来、花色は多彩で複色もある。名は黒い種子の中の白い粉状の胚乳による。花びらがなく花に見えるところはガク。色は、赤、ピンク。黄色、白などがあり、同じ株に模様の違う花をつける場合がある。
ヒルガオ(昼顔)Calystegia japonica 2020.7.22 多摩川左岸42㎞
ヒルガオ科 日本在来。地下茎を伸ばして殖え、つるを周囲に絡めながら広がる。名は、アサガオと違って昼もしぼまないから。早朝から午後まで咲いている。多年草で地下茎を伸ばして増える。タネはつけない。
ワルナスビ(悪茄子)Solanum carolinense オニナスビ(鬼茄子)2020.7.20 多摩川左岸41㎞
ナス科。ナスの花に似ていて、葉や茎に鋭いトゲがあり、植物学者・牧野富太郎博士が命名した。北アメリカ原産の外来種。タネと地下茎でどんどん増える。
ハルシャギク(波斯菊)Coreopsis tinctoria ジャノメソウ(蛇目草)2020.7.21 多摩川左岸42㎞
キク科。ハルシャとは、ペルシャのこと。北アメリカ原産の明治時代に渡来した帰化植物。中心が濃紅色で、周辺の蛇の目模様がある。黄色やオレンジの染色液が採れる。花言葉は「いつも陽気」「一目ぼれ」
ノカンゾウ Hemerocallis fulva ベニカンゾウ、ワスレナグサ 2020.7.21 多摩川左岸42㎞
ユリ科。葉は、狭線形で株元に束生。7~8月に橙色の6弁花を咲かせる。 ユリに似たオレンジの花を咲かせる。夕方にはしぼんでしまう一日花なのでデイリリーの英語名もある。鼻を食べると愁いを忘れる「忘れ草」
マツヨイグサ(待宵草) Oenothera stricta ツキミソウ(月見草)2020.7.19 多摩川左岸42㎞
アカバナ科 北米原産、葉は、披針形で先ɪが尖り鋸歯がある。花期は、6~9月。夕方咲くので月見草の名が付く。江戸時代に渡来。葉は、細長く先が尖る。5~8月に葉の腋に黄花を1個ずつ咲かせる。なお、明治時代にオオマツイグサ、戦後にメマツヨイグサが渡来。外来生物法で要注意外来生物に指定されている。
カタバミ(傍食、方喰)Oxalis corniculata カガミグサ(鏡草)、コガネグサ(黄金草)2020.7.20 多摩川左岸42㎞
カタバミ科。カタバミは、葉が半分という意味。ハート形の葉は夜になると閉じてしまい葉が半分に見える。3枚の葉は、家紋にも使われ日本十大家紋の一つ。茎や葉は、酸味があるので10円玉のような金属を磨くときれいになるので黄金草、鏡草とも言われる。
ヒメジョオン(姫女菀)Erigeron annuus 2020.7.19 多摩川左岸42㎞
キク科。北アメリカ原産で、日本には1865年頃に観葉植物として導入され、明治時代には雑草となっていた。近縁種にハルジオンがある。在来種の植物の生育を邪魔する可能性があり、ハルジオンとともに要注意外来生物に指定され日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されている
アカツメクサ(赤詰草)Trifolium pratense レッドクローバー、ムラサキツメクサ(紫詰草)2020.7.21 多摩川左岸42㎞
マメ科の多年草。ヨーロッパの原産で、明治初めに渡来。ハーブとして多用される。花言葉は「豊かな愛」「勤勉」「実直」「善良で陽気」。アイヌの少女イハマと少年アッパの悲恋が花言葉の由来。デンマークの国花。なお、シロツメクサはアイルランドの国花。