アキシマエンシス初訪問 - 昭島と言えばクジラとお水-
アキシマエンシスの前を偶然自転車で通り初訪問しました。何の建物だろうと入ってみると、市民図書館、郷土資料室、教育センター、子供家庭支援センター。男女共同参画センター等が連携した複合施設でした。立川市民ですが昭島市民図書館の登録も行い、郷土資料室やシアター室の見学をしました。市民図書館は、3月28日にオープンする予定でしたが新コロナ対策のため、6月9日に一般公開しました。入館チェックも厳しく、消毒液やマスクの着用等が義務付けられていました。
図書館のある国際教養文化棟のロビー(くじらホール)に飾られた13.5mの原寸大アキシマクジラの化石レプリカには驚きました。昭島と言えば、100%井戸水のおいしい水道水、そして、町中が、クジラ、クジラ、クジラ。昭島で発見されたクジラの化石は、平成30年(2018)に正式に新種の「エスクリクティウス アキシマエンシス」(和名 アキシマクジラ)と命名されました。何と、昭和36年(1961)の多摩川河岸での化石発見以来57年後のことでした。
アキシマクジラ
200万年前のクジラの化石が、世界で初めてほぼ全身(13.5m)そのまま発掘されたことは奇跡です。昭和36年(1961)8月20日、夏休を利用して多摩川河岸(八高線の多摩川鉄橋下あたり)にきた親子が偶然、化石を発見しました。小学校教員の父親が先頭に立って、昭島市内の学校教員や市民が加わり化石発掘に挑み、その後、日本中が大騒ぎに。9月4日には、大雨の影響で化石出土の河岸は川底に沈みました。200万年前のクジラの化石がわずか2週間のタイミングで掘り出されたのです。現在、実物の化石は、群馬県立自然博物館に収蔵されています。
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アキシマクジラ発掘現場 -
発掘現場に立つ案内板 -
昭島市のマンホール
おししい昭島の水道水
昭島市の水道水は、東京都区市町村で唯一、地下70mから汲み上げた深層地下水を100%利用しています。昭島市のふるさと納税の返礼品も「あきしまの水」です。週刊ダイヤモンド2017年7月29日号では、「全国水道危険度ランキング・ワースト1219」では、何と昭島の水は1219位、つまり日本一安全な水道水です。しかも水道料金が安い。「昭島の水が飲みたい!」と昭島水道局を尋ねたところ、その辺の公園の水を飲んで下さいと案内されましたので東町の昭和公園の水を飲んできました。宮沢町の諏訪
神社と拝島町の龍津寺(りゅうしんじ)が東京名湧水57に選ばれています。とりわけ龍津寺の湧水の景観は、見事です。かつては、水車にも利用されていたようです。(ちなみに立川市は、羽衣町の矢川緑地の湧水)
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東町・昭和公園の水飲み場 -
拝島町・龍津寺の湧水 -
宮沢町・諏訪神社の湧水
アキシマクジラの200万年前というのも驚きます。200万年と考えると地球の歴史に圧倒されます。昨今の異常気象も人類の社会的活動で、おかしくなっているように思えるのが残念です。それにしても「昭島の水が飲みたい」に「そのへんの公園の水を…」というところがすごいです。八王子も昔は、アキシマクジラが発掘された頃は、井戸水と川でした。それが本当に美味しかったです。ここらで古くなった水道本管を変えましたが、これで水がきれいになること自体が恐ろしいことだと思います。きれいな水が生活の基本ですから。ワードプレスのサイトはきれいですね。では。