昭和記念公園・自然観察ツアーに参加

 国営昭和記念公園では、毎週火曜日に日本樹木医会前会長の椎名豊勝先生をガイドに自然観察ツアーが開催されている。1年を通して開催されているが、今年はコロナ対策の影響で6月16日からのツアー開催となった。昭和記念公園の素晴らしい自然の魅力を専門家の話を聞きながら堪能できる。何と、参加料は無料。スタンプカードも発行されている。
 当日は、ユリ科やアジサイ科の花々をはじめヒマラヤスギの球果やガマの穂など見どころが多くあった。特に、高い樹木に覆われた中で太陽に輝く6月の緑葉のイロハモミジの見事な枝葉ぶりには、生きる逞しささえを感じた。

 国営昭和記念公園は、昭和天皇ご在位50周年を記念して昭和58年(1983)に開園。約180ha(東京ドーム約40個分)の広大な敷地。この地は、陸軍航空部隊中核拠点・立川陸軍飛行場として、大正11年(1922)飛行第5連隊が岐阜県各務ヶ原より移駐し開設された。昭和3年(1928)には、軍民共用飛行場として立川と大阪を3時間で結ぶ定期航空路を民間機として初開設。昭和6年(1931)に羽田飛行場が開港されまで立川が民間飛行場の任を果たした。当時、立川飛行場の周辺には、陸軍航空技術研究所、立川飛行機、日立航空機、昭和飛行機工業など研究・開発・製造の一大拠点となり「空の都」と呼ばれた。敗戦に伴い、アメリカ空軍基地として昭和52年(1977)に全面返還されるまで使用された。

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