立川市民科講座「古道を歩く~ふりかえり」に参加して

古道を歩くブックレット

古道を歩く

立川市生涯学習センター・立川市民科プロジェクトが主催し昨年3回にわたり行われた「古道を歩く~羽衣・錦・柴崎・富士見」について、当時の映像を鑑賞しながら引率講師が参加者と共に振り返る企画だ。新型コロナ対策で集会開催が厳しい中、当初は、3月10日に行う予定であったが延期して、何と参加枠10名という少人数に絞り高松学習館で6月10日に実施された。開催に対するスタッフの執念のようなものを感じた。引率講師自らが作成した詳細な資料(A4版30ページ)とともに、その資料をブックレットとして市民に残そうとした立川市民科プロジェクトの熱い思いにも驚いたが3回にわたるフィールドワークをキャプションや地図を駆使して映像にまとめあげた地道な努力にも感心した。DVDは立川市内の教育機関に配布する計画だという。
引率講師は、森信保( のぶやす)氏、立川市役所に入所し、長年社会教育事業にかかわりながら多摩地域の歴史を調査研究、退職後は郷土史講座などで活躍されている。立川に対する愛情の深さはもとより郷土への豊富な知識と驚異的な記憶力には恐れ入る。映像を担当されたのは楢崎茂彌(ならさき しげや)氏。高校教師を退職された後、多摩地域の戦時下資料研究会を主宰し戦時下の立川をテーマに研究され立川市史編纂委員会委員として活躍されている。

「古道を歩く~羽衣・錦・柴崎・富士見」
第1回 「谷保の城山(じょうやま)(国立市)」から「みのわ城」へ       2019年10月8日
崔2回 「旧柴崎村」の古道を訪ねて~万願寺から甲州街道・青梅道へ~ 2019年10月15日
第3回 中世の立川氏・柴崎氏の足跡を訪ねて~富士見町から柴崎本村への散策~ 2019年10月29日

日記プラス

 9月25日の「広報たちかわ」に“立川市民科ブックレット「古道を歩く」”の案内が掲載された。10月からDVD付資料の貸し出しを市内の図書館で開始するとのこと。また、冊子については、先着順(10/1から)で学習館や歴史民俗資料館等で配布するとのこと。(問い合わせ先:高松学習館)
 こうした取り組みは、過去には立川市砂川公民館が開講した全10回の郷土史講座「立川の歴史・散歩Ⅰ・Ⅱ」を122頁の資料集としてまとめ(平成18(2006)年5月)、立川市内の図書館等で閲覧できるようにしている。立川の古代から現代までを概説した貴重な一般市民向け資料集である。この資料にも立川市生涯学習市民リーダーの森信保氏がコーディネーターとして参加している。(9月23日)

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