村内美術館訪問-家具と絵画のコラボレーション!ー

八王子インターンチェンジ近くの広大な村内家具の敷地の一画を占める「村内美術館」。創立者の村内道昌ムラウチファミチャーアクセス代表取締役会長の思いがこもった美術館である。何回か訪問したことはあるが日々進化している姿に驚いた。当日は、新型コロナの影響もあり、入館者は、私ただ一人。至福の時を味わった。ルノアールやミレーなどの一つ一つの人類の宝ともいえる名作の数々はもちろんだが、美術館の見学を通し、館長・村内道昌氏が自らの夢を現在進行形で実現していく姿に、感銘した。

村内美術館について

昭和57(1982)年に19世紀フランスのバルビゾン派の絵画を中心に開館。その後、フランス絵画や日本現代画家のコレクションをはじめ世界的デザイナーの名作家具や椅子を展示、日本で初めての「家具と絵画のコレボレーション展示」を実現した。館長の文化・芸術・インテリアへの深い愛情が感じられる美術館である。初めて訪問した方は、きっと驚くに違いない。

館長・村内道昌氏について

八王子加住町で江戸時代から続く地主の子として昭和5(1930)年に生まれ農業を営んでいた。終戦後、農地改革で多くの田畑を手放し、残った裏山の木材を頼りに父(村内万助)とともに豚小屋を製材所として「村内木工所」を立ち上げた。昭和37(1962)年のヨーロッパ視察を契機に大きな刺激を受け日本で初めての郊外ショッピングセンター(村内ホームセンター)を昭和44(1969)年に八王子インターチェンジ近くにオープン。また、BMWの国内正規販売店第1号としても外車販売を手掛けた。趣味である美術品蒐集にも意欲を示し村内美術館の設立に至る。ギュスターヴ・クールベの「フラジェの樫の木」などはフランスへ譲渡(500万ドル?)されフランス国宝と認定され現地で記念切手も発売されている。館長の蒐集作品の質の高さが分かる。メトロポリタン美術館をはじめ世界的な美術館との交流も盛んだ。変動の激しい世の中にあって、自らの夢を実現しようとする村内道昌氏の生き方に教わることは多い。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です